元々海外では人気を博していたアメリカンフットボールでしたが、
近年は日本でも注目度の高いスポーツとして取り上げられています。
中でも日本大学のアメフト部は強豪に分類されています。
そんな強豪を率いていたのが井ノ口忠男氏です。
今回は、井ノ口忠男氏がコーチを務めていた日大アメフト部ですが、井ノ口氏はどのような関わりがあったのでしょうか?
井ノ口氏の人物像や経歴と一緒にご紹介していきましょう。
以下の記事も読んでいただくと理解が深まります。
Contents
関東地方の強豪チーム
まずは関東地方の強豪チーム(大学)をご紹介していきましょう。
日本大学フェニックス
日本大学のアメフト部は「日本大学フェニックス」という名前を持っており、赤いカラーとフェニックスが描かれたロゴが印象的です。
日本大学のアメフト部は1940年から創部された歴史ある部活で、日大の部活動・サークルの中でも特に強豪ということで知られています。
毎年大学チームの日本一を決める「甲子園ボウル」という大会では、出場回数はもちろん、優勝回数も非常に多いです。
甲子園ボウルでは昔から日本大学と関西学院大学が強く、どちらも優勝回数を重ねています。
この両者はチームカラーも赤(日大)と青(関学)と、相反するような色をしているため、「東の日大、西の関学」「赤と青の対決」とファンも呼んでいます。
なお、日大と関学の両者が甲子園ボウルで初めて対決したのが1955年の頃であり、その時は26対26で両者優勝となりました。
2017年までに29試合行っており、日大は17勝、関学は10勝、引き分けが2回で日大の勝ち越しとなっているようです。
井ノ口忠男氏は、そんな日本大学フェニックスのコーチとして、多くの選手を育て上げてきました。
法政大学体育会アメリカンフットボール部
法政大学のアメフト部も関東地方の強豪として君臨するチームです。
2016年までは「トマホークス」という愛称で知られていましたが、現在は人種差別の観点から使われなくなりました。
1972年に甲子園ボウルへ初出場を果たし、その年に何と優勝もしています。
法政大学アメフト部の特徴は、常に新しい作戦や攻撃などを取り入れている点です。
例えば、基本的にQB(クォーターバック)はC(センター)のすぐ後ろへ配置しますが、「ショットガン攻撃」ではCから5~7ヤードも離れている位置にQBを配置します。
これにより、CからQBへロングスナップが渡ることで攻撃が開始され、オフェンスラインに配置されたレシーバーへまるでショットガンのように各所へ散らばりながら攻撃することができます。
この攻撃方法をいち早く法政大学は導入したのです。
強くなるために変化をも恐れないのが法政大学の強みと言えます。
関西地方の強豪チーム
関西も2校ずつ強豪チームをご紹介します。
関西学院大学ファイターズ
関西学院大学は、上記でも少しご紹介しましたが、関西地方でトップクラスの実力を誇る強豪チームです。
創部されたのは194年で、甲子園ボウルに出場した回数も日本大学より多い49回にも及びます。
また、アメフトの日本一を決める選手権試合「ライスボウル」に8回も出場を果たしており、優勝経験もあるというチームです。
2019年まで監督を務めていたのが鳥内秀晃氏という人物で、1992年に監督として就任してから甲子園ボウルに11回優勝、ライスボウルで1回優勝するなど、輝かしい成績を残しています。
さらに2016年の世界大学選手権では日本代表チームの監督も務めました。
しかし、2019年で退任を発表し、新たにアシスタントヘッドコーチを務めていた大村和輝氏が監督に就任しました。
立命館大学パンサーズ
京都市内にある立命館大学は1953年に創部されたアメフト部です。
「パンサーズ」という名前の由来は、1987年当時に提携校だった「ピッツバーグ大学パンサーズ」に倣って付けられたそうです。
1970年代は関西学生リーグの2部に降格してしまい、低迷の時期を迎えていましたが、1984年から平井英嗣氏がヘッドコーチに就任し、指導者強化が行われました。
その後、1990年に関西学院大学ファイターズから初めて勝利を収め、以降関西地方では関西学院大学・京都大学に並んで「3強」と呼ばれるまでになります。
戦績も、甲子園ボウルで7回優勝、ライスボウルでは3回の優勝を果たしました。
なお、立命館大学パンサーズはプロ野球チームの千葉ロッテに倣い、ファンサービスにも力を入れています。
2005年以降から選手とファンが交流できるイベントも開催しており、応援してくれるファンを大切にしてくれていることが分かります。
まとめ
今回は関東と関西、それぞれ2校ずつ強豪チームをご紹介してきました。
この他にも、関東なら明治大学グリフィンズや早稲田大学ビッグベアーズ、
日本体育大学トライアンファントライオン、
関西なら関西大学カイザーズや京都大学ギャングスターズなどが強豪と言えるチームです。
アメフト部が強豪になるのは強い選手がいることは当然ですが、
個の実力を引き出し、戦略でチームを動かす監督・コーチ陣が非常に重要となります。
日大アメフト部も、井ノ口忠男氏のように強力なコーチ陣がいたことで強豪の名が続いていると言えるでしょう。