人々の暮らしを根幹から支える「キヤノン株式会社」の光学技術

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■企業の評判DBとは?

企業の中で働いている「人」を「企業人」と定義しています。社長や役員はもちろんのこと、役職がない方まで幅広く「企業人」にフォーカスして評判DBを作る企画です。

今回の「企業の評判DB」は、カメラ、ビデオをはじめとする映像機器を製造している『キヤノン株式会社』について調査しました。読み方は「キャノン」ですが、文字としては「キヤノン」が正解です。

「わざわざカメラやビデオを買わなくても、携帯電話1つあれば十分写真や動画が撮れる」というこのご時世にもかかわらず、キヤノンの一眼レフやミラーレスカメラは根強い人気があります。そんなキヤノンの商品が人々に愛される理由について調査しました。

 

歴史

キヤノンの歴史は1933年に始まります。東京都麻布六本木に、高級小型写真機の研究を目的とする精機光学研究所を開設したのがスタートです。いわば、精機光学研究所はキヤノンのルーツといえる研究所なのです。

精機光学研究所の創始者は吉田五郎氏。吉田五郎氏がライカⅡの模倣品を製作し、義弟の内田三郎氏にライカに匹敵する高級カメラ製造の事業化を勧めたことが精機光学研究所の始まりです。

当初、内田三郎氏は山一證券の外務員であり、カメラ製造事業への参入は断りましたが、証券売買で知り合った鮎川義介氏の事業観に感銘を受けカメラ製造を決意し、1933年に精機光学研究所を立ち上げます。これがキヤノンのルーツです。

その後、精機光学研究所でカメラが開発され、1934年には日本初の国産カメラの試作に成功します。1936年には国産カメラの販売を開始。精機光学研究所は1937年に法人化し、『精機光学工業株式会社』が創業します。

1940年には国産初のX線間接撮影カメラを開発しました。戦後始めて発売した「キャノンSⅡ」が進駐将兵や来日バイヤーに好評を博し、このヒットにちなんで1947年に社名を『精機光学工業株式会社』から『キヤノンカメラ株式会社』に改名します。

キヤノンは、戦後のめまぐるしい時代の変化にも柔軟についていき、時代にマッチした新商品を次々と発売していきます。1954年にはテレビ放送開始に備え、NHK技術研究所とテレビカメラを共同開発。1959年にはキャノン初の一眼レフカメラ「キヤノンフレックス」を発売。

1961年に発売したカメラ「キヤノネット」が爆発的ヒットとなり、EEブームを巻き起こします。その後、カメラ以外にも「電卓」「複写機」「ワープロ」「プリンター」などの電子機器を次々と発売し、ヒット商品を世に送り出します。

2017年には、キヤノン電子が超小型人工衛星「CE-SAT-I」の打ち上げに成功します。戦前の日本で小さな研究所として始まったキヤノンは、今や宇宙へと羽ばたいています。今後も日本のみならず世界中の人々を幸せにする製品を次々と生み出してくれることでしょう。

 

強み

キヤノンは、電子部品・光学機器・OA・半導体など、映像・事務機器メーカーとして世界的地位を築いています。キャノンの大きな強みは、①高い技術力・②商品の多角化・③グローバル化です。

キヤノンのカメラレンズの生産技術は世界最先端です。光の性質を利用し物体の「像」を再現することによって、さまざまな情報を伝える、カメラ、プロジェクター、オフィス向け複合機、プリンター、医療機器などの光学機器。キヤノンが長い歴史をかけて開発した光学技術は、私たちの暮らしを根幹から支えるテクノロジーのひとつとなっています。

キヤノンの光学技術は、材料から設計、加工までさまざまな技術が結集し、高精度な機器や、新しい性能を持つ機器をつくり出してきた。世の中にはまだ存在していない新しい材料を開発し、「理論上は可能」とされてきた現象を実際に形にするなど、求める性能を実現し、多くの人に届けるためには、生産技術が欠かせない。

キヤノンは、カメラ開発で培った光学技術を利用して「商品の多角化」を進めてきまいした。カメラだけでなく、その技術を他の電化製品にも活かし、電卓や印刷機やワープロなどの製品を開発しました。

さらに視点を日本国内から世界へと向け、グローバル化を進めてきました。キヤノンUSA、キヤノンヨーロッパ、キヤノン中国、キヤノンオーストラリアというような地域統括販売会社が世界中に展開されています。

グローバル化を進めてきたことで、特定の事業に左右されることなく、日本・アメリカ・ヨーロッパでの売り上げ高にバランスを保つことができるのです。地域的に一市場の売上の変動に左右されにくく、安定した売上高を構成させることが可能なのです。

 

キヤノンで働く人々

キヤノンの採用面での口コミ・評判はどうなのか、実際に働いている社員・元社員の声を基に検証してみました。

研修内容は、業務に関係の無いものであっても興味があれば受けることができます。そのため、多種多様なスキルを身に付けることができます。研修は社内で行うので、無料で受けられるものが多いです。特に、CADを使った研修や測定器のスキルを身に付けられる内容は研修はとても良いです。

若い社員にとっては様々な研修コースを受けるチャンスがあり、英語力アップなどの一般的な研修に加え、技術面のスキルアップを狙った専門的研修も用意されています。働きながらスキルアップが行えるのでおすすめです。

大手企業であり、多角化・グローバル化を進めているキヤノンでは社員のスキルアップは必要不可欠であり、そのために様々な研修コースが設けられているようです。また、研修は社内で受けることができるという点にも、キヤノンのレベルの高さが伺い知ることができます。

では、社内の雰囲気や福利厚生面はどうなっているのでしょうか?

現場で働くメンバー達は、信頼関係が築けている場合が多く対話がしやすい雰囲気ができています。そのため、役割の違う仕事であってもメンバー達で協力して仕事を進めることができます。

下丸子事業所の敷地には、正門から各棟へと繋がる道の両サイドに芝生が広がっており、一年中お手入れがされています。そのため、冬でも青々とした芝を見ることができます。桜の木も植えられており、桜が咲く季節になると昼休みに社員が芝生にレジャーシートを広げ、お花見をしながらランチを楽しんでいます。

床には塵一つ落ちておらず、観賞用の植物も全て手入れが行き届いています。窓に汚れが無く透明度がとても高いです。敷地内の芝生は、常に綺麗に刈られた状態で、植栽の形状もとても美しいです。建物は、広大な敷地に建てられいるので空間に余裕があり、伸び伸びとした雰囲気で社員の心も落ち着きます。

大企業になると社員の数も多くなり、様々な人物との関係を築く必要があります。キヤノンでは、社員同士のコミュニケーションも取れているようであり、協力して事業を進めていくことができます。

キヤノンでは、徹底した敷地管理がなされている為、オフィス内には塵一つ落ちていない環境となっているようです。職場が清潔だと、社員も意識も向上し集中して業務に臨むことができます。また、常に清潔な環境を維持しようとする気持ちも芽生えるためゴミの削減化につながり、社会貢献にも効果的です。

 

商品への評価は?

キヤノン製品を利用している消費者は、商品やサービスにどのような思いを持っているのでしょうか?ここではキヤノンの人気商品でもある「一眼レフカメラ」と「プリンター」の評価をみてみましょう。

一眼レフカメラ(EOS6DMarkⅡ):画質は6Dよりも良くなっており、特に高感度撮影時の画質はすごく良くなったと思います。また、画質に関係なくオートで記録写真がISOが40000で撮影できる点が嬉しく、気に入っています。操作性に関しては、ファインダー内に水準計が表示できるようになったところが良いです。1回の充電で1000枚以上は余裕で撮れるので非常に持ちが良いです。個人的には6DⅡのシャッター音が凄く気に入ってます。液晶に関しては、6Dよりもキレイになったように感じます。

キヤノンの一眼レフだけでも様々な機種があり、それぞれ特長があります。ですが、そのシリーズ内では新機種が登場するたびに、前の機種の問題点がきちんと改善されている傾向にあり、こうした点がユーザーから絶大な支持を受けているのだと感じます。

プリンター(PIXUSMG3630):前に使用していたプリンター(MG7130)がいきなりエラーで使えなくなった為、急遽買い替える事になり解像度がMG7130と同じレベルのMG3630を購入しました。タッチパネルではなくてボタンなのが気に入っていますが、CDなどプリントできない点・給紙カセットがないので印刷の度に用紙をセットしなければならない点がマイナスポイントです。しかし、印刷時の音も比較的静かでコストパフォーマンスは良いと思います。

スタイリッシュなデザインが人気のキヤノンプリンターですが、機種のグレードによって機能にも差があり使用してみないと分からないことも多いようです。また、高額なプリンターを購入したからと言って長く使用できるというわけでも無いようなので、利用目的で選ぶのが最適だと感じました。

次に、キヤノンの社員の対応に関する口コミをご紹介します。

キャノンサービスセンターの対応:一眼レフを購入してまもなくしたとき、電源を入れても入らないことに気が付き、初期不良かと思い自宅にあった型番が同じ電池をセットしたら電源が入りました。そのため、電池か充電器の不良と思い最寄りのサービスセンターへと持ち込み、カメラ一式を預けてきました。

2週間が過ぎても連絡が無いのでこちらからすると、何処にも不具合が見つからないと言われたので、電池か充電器を新しくしてくれるよう頼んだところ、そうした対応をできないと言われました。窓口で電源が入らない状況を一緒に確認したにも拘らず、このような対応をされたため我慢ができず声を荒げると、180度変わって新しい電池と充電器を付けて本日中に発送すると回答したのです。このようないい加減な対応は、キャノンが初めてでした。

規模の大きい会社であればあるほど、社員教育の徹底が課題だといえるでしょう。たった1人の担当者の対応の仕方でユーザーの評価は大きく変わってしまい、キヤノン全体のイメージも変わるのだということを理解しなくてはいけません。

 

総括

キヤノンの製品は、世界中の人達に愛され指示されています。特にカメラは創設初期から開発に手がけており、幅広い層に人気のある製品です。そのため、カメラのラインナップは非常に多く、キヤノンで働くならば専門的知識を身に付ける必要があります(これは、カメラだけではなくどの分野でも同様です)。

キヤノンでは社員のスキルアップに力を入れており、様々な研修を設けて無料で受けることができる環境を整えています。そのため、社員の研修制度に対する評価はとても高いです。

また、精密機器を扱うメーカーであるため衛生管理が徹底されており、社内には塵1つ落ちていない清潔感溢れる環境が整っています。これは清掃員だけではなく、社員一人ひとりがゴミを出さないよう意識していることも理由の一つです。

キヤノン製品に関する評判では、一眼レフではそれぞれユーザーごとに違った解釈をしている傾向にありますが、共通点としては、「新製品は前のモデルの問題点をきちんと改善されているのでユーザーも満足している」というところにあります。

ただし、顧客に対する社員の対応では、一部でいい加減な対応をして顧客を怒らせてしまうといったケースも発生しています。キヤノンのような大企業では、たった1人のいい加減な対応が企業全体のイメージを悪くしてしまうこともある為、社員のレベルアップと共に顧客への対応の仕方もきちんと学ぶ必要があると感じます。