FUJITSU Way – 夢をかたちに - 富士通株式会社の飽くなき挑戦

《この記事については、アフィリエイト・取材費の提供等を目的として掲載をしています》


みなさん、こんにちは。本日は、富士通株式会社について取り上げます。富士通株式会社は、ITサービス提供企業として売上高で国内1位、世界4位のシェアを誇る大企業です。富士通の沿革や実際に働く人の意見などをまとめました。

富士通の歴史

富士通株式会社は、1935年に設立された電気機器の製造販売を主な業とする企業です。「富士電機」という会社が富士通の前身となる会社です。1923年に古河電気工業とドイツのシーメンス社が発電機と電動機を日本で販売するために合同企業である「富士電機」を設立したことを嚆矢としています。1935年に、「富士電機」の電話部の所管業務を分離する形で富士通信機製造株式会社が設立されました。1967年に富士通に改称し、現在にまで至ります。近年の活動内容は、例えば、2016年にはレノボとパソコン事業の統合や提携を検討し、2017年11月には合意に至ったと発表されました。このように富士通は、世界に認められるコンピューターの開発を継続することに依然として余念がありません。

富士通の強み

富士通の事業内容の強みは様々あると考えられますが、まず国内におけるITサービスの市場シェアは最も高いことが挙げられます。世界で比較した場合も4位で、欧州やアジア、オセアニアまで広い国と地域でサービスを展開しています。世界を対象としたサービス体制や規模、これまで先進的なシステムや技術を開発し構築してきた実績は富士通の大きな強みと考えられます。インフラシステムの開発力、国内のありとあらゆる業種・分野でICT導入実績があり、社内には優秀な人間を何人も抱えていることも強みと言えます。

富士通で働く人の声

富士通で働く人の口コミや評判は、点数を比較すると概ね平均よりは若干高くなっています。働いたことのある人が多い為か、たくさんの口コミが集まっていますが、全体的な評価にはかなりばらつきがみられ、高く評価している人もいればそうでない人もいて、まさに千差万別といった様相を呈しています。多くの意見が集まって平均よりやや上という位置におさまっているように思われます。給料や福利厚生などの待遇面、社内環境や組織文化、企業風土、ワークライフバランスへの取り組みなど、どの口コミを見ても賛否が分かれており、あまり偏りがありません。あえて一致して高い評価を下していると見受けられるところは、法令順守意識に対してです。

企業文化・組織体制などの口コミも意見が分かれていますが、歴史のある企業だけあって典型的な日本企業である点を指摘する声が多く見受けられます。

“典型的な旧態依然とした企業です。たびたび組織編成がありますが、対外的アピールという側面以外で大きな意味があるとは思えません。”

“旧態依然とした体育会系的要素が強い企業です。”

“非常に日本的な企業で、縦割り社会が顕著にあります。”

“組織体制はトップダウンです。”

と多くの人が典型的な日本企業だとしています。

年収や給与制度、福利厚生など待遇面でも意見が分かれており、一致していません。四季報などのデータを見ると社員の平均年収は800万円を超えており、悪いようには見えないのですが、全員が満足している訳ではないようです。

“基本的に富士通は年功序列なので、10年目くらいまで順調に伸びていき、年収750万円くらいになります。平社員のままでも最低年収800万円をこえます。”

とかなり高い水準だと評価する意見がある一方、

“ベースが低い上にコスト削減目的の残業規制で残業代がつけられず、いつまでも低年収になりがちです。偏差値の高い大学出身者にしてみると他の会社にすべきだったとの声も高いです。”

と給料水準の低さを嘆いていると思われる声もあります。

仕事とプライベートの兼ね合い、ワークライフバランスへの取り組みについてもかなり意見のばらつきが見受けられます。

“プライベートと仕事のバランスは調整しやすいです。”

“ダイバーシティの配慮がなされていて、調整しやすいと思います。”

とする意見がある一方で、

“残業をすることが良しとした古い体質が残っており、調整しにくいと思います。”

と反対の意見も見受けられます。このような相違が生じる理由は

“かなり職種や部署に左右されるとおもいます。”

という意見が端的に表していると考えられます。

消費者からの評価

富士通の商品といえば、一般人にとってはパソコンが最たるものですが、富士通はこのパソコンでクレームが少ないと言われています。日本のパソコンメーカーはやや高額である反面、保証やアフターサービス、パソコン初心者向けのフォロー体制が良いなどの特徴を持っており、富士通も同様にアフターサービスがしっかりしていることがクレームが少ない理由として考えられます。

富士通のパソコンを購入した方の口コミは概ね良い評価が多いものの中には全く満足していないとする意見もあります。

“約10年間トラブルや故障に見舞われることなく使えました。10年近く経ったパソコンについてサポートセンターに電話しましたが、昔のパソコンだから不明だなどとする返答はなく、きちんと対応してくれます。”

“富士通のパソコンは初心者ユーザーにもわかりやすい説明機能がところどころにあり、お勧めできます。”

“パソコンや周辺機器の品揃えもしっかりしているので安心です。”

と、耐用性やサポート体制の良さを指摘する意見が多く見られます。しかし、全く逆の意見がない訳ではなく、

“富士通のパソコンに搭載されている電子辞書が起動しないのでサポートセンターに電話したが、結局解決せず、不満が残りました。”

“富士通の商品は故障が多くて納得がいきません。容量の重たいデータを入れた訳でもないのに約3年で故障しました。”

“購入して1年ほどでハードディスクが故障しました。”

“一度初期不良で交換したが音楽ソフトが使えない不具合が発生しました。”

“プリインストールソフトが多いです。使わないソフトや常駐ソフトが多く、挙動が重たくなる原因になって居ると考えられます。”

とサポート面での不十分さやすぐに故障して使えなくなったとする声も中にはあります。また、日本のパソコンは多くのソフトが入っていることでも定評がありますが、入っているソフトが必ずしも使えるソフトという訳ではなく、使わないソフトが入っていることで挙動が遅くなることを気にする意見も少なからず存在します。

また、富士通は一般向けのサービスだけでなく、法人向けのサービスも多く取り扱っています。近年では日経コンピュータの2017年2月2日号では、パートナー満足度調査2017ストレージ部門で1位を獲得しました。全部で12項目ある調査の中、製品・収益性・営業支援・担当窓口・人材育成支援・柔軟さ・納期対応の9項目で高いスコアを獲得しています。

総括

富士通で働く人の評価を見ると平均よりはやや高い位置であるものの、人によってかなり評価が異なっており、大きなばらつきがみられます。低い評価と高い評価が混在しています。企業風土や組織体制は良くも悪くも旧態依然とした日本企業であるとする意見が多く見受けられます。日本企業特有の年功序列は長く働かないと給料が上がっていかず、新卒で入って年数の経たない方にとっては不満が出やすい体制であるとも考えられます。長く働いている人はそこそこ満足しており、入って数年の人は満足していないため、ばらつきがあるのかも知れません。ワークライフバランスへの取り組みはかなりの部分、職種や部署によるようです。10万人を超える人たちが働いている大企業で伝統のある会社でもあるため、ワークライフバランスへの取り組みもすぐには行きわたりにくいとも考えられます。

富士通の商品は、概ねアフターサービスやアフターフォローなどがしっかりしているとの評が高く、特にパソコンをあまり利用したことのない人には良いと評価される傾向があります。反面、自分でパソコンにソフトを入れたい人や、アフターフォローなどは良いので安く購入したい人の要望からは外れることもあると考えられます。