UMAMI UNITED JAPAN株式会社とは?こんにゃくから作られた卵って何!?

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みなさんは、アレルギーフリーの植物性卵があることをご存知ですか?
UMAMI UNITED JAPAN株式会社では、動物の卵以外を原料とした植物性卵を手掛けているのです。
アメリカでは2010年くらいから急速に市場が伸びている分野ですが、日本での知名度はほぼ皆無に等しい状況です。
しかし世界的に成長が見込まれる市場なので、日本国内でも知名度が高まっていくと想定されます。
今回は、アレルギーフリー植物性卵「UMAMI EGG」を手掛けているUMAMI UNITED JAPAN株式会社やUMAMI EGGの特徴について詳しく解説していきます。

UMAMI UNITED JAPAN株式会社とは?

まずは、UMAMI UNITED JAPAN株式会社の会社概要からみていきましょう。

UMAMI UNITED JAPAN株式会社は、2022年3月9日に設立されたばかりの非常に新しい会社です。
代表取締役は、山﨑 寛斗氏が務めています。
この会社は、2021年10月にドイツで行われている世界的なアクセラレーションプログラムに日本人起業家として初選出されました。
そして、エンジェル出資契約を締結することができました。
アクセラレーションプログラムを主宰しているドイツの国際NPO団体 ProVeg Internationalは、これまでに世界各国50以上のスタートアップ企業を支援してきたという実績を有しています。
資金調達の合計金額は、3,500万ユーロ(およそ35億円)以上となっています。
日本での事業拡大をはかりながら、台湾や香港を中心としたアジア諸国、そしてアメリカやヨーロッパへの展開も見据えたビジネスをUMAMI UNITED JAPAN株式会社は展開しているのです。

UMAMI UNITED JAPAN株式会社の製品にはどんなものがある?

UMAMI UNITED JAPAN株式会社が手掛けている製品には、UMAMI EGGやらくぷりんミックスといったものがあります。
それぞれがどのような製品なのか説明します。

UMAMI EGG

100%植物性の食材を使って作られたのがUMAMI EGGです。
粉末タイプで調理するとまるで卵のようになります。
豆乳と混ぜて加熱するだけで卵ならではの美味しさや旨味を再現できる製品になっています。
コレステロールフリーでタンパク質を補給できるのも魅力のひとつです。
朝食にぴったりな卵料理や中華料理に持使えるので非常に便利です。
現在は、業務用のみ販売されているので事業者のみ購入可能となっています。
教育現場からスタートし、飲食店向けの卸販売やECサイトへの販売へと移行していく予定です。
正式販売を前に学校法人 正和学園と連携して食物アレルギーを持っている子どもたちを対象とした試食会を行いました。
アレルギーのない子どもと同じような食事やデザートを一緒に楽しめるので大変喜ばれています。

らくぷりんミックス

らくぷりんミックスも、100%植物性の食材を使って作られた粉末タイプのプリンミックスです。
豆乳やオーツミルクなどの植物性ミルクと混ぜ、加熱して冷やすと完成します。
非常に簡単なので誰でもプリン作りに挑戦できます。
カスタードクリームにアレンジする方法もあり、スイーツ作りに応用できます。

製品に込めたこだわりとは?

アレルギーフリー植物性卵「UMAMI EGG」には、UMAMI UNITED JAPAN株式会社のこだわりが凝縮されています。
続いては、いったいどのようなこだわりが詰まっているのかみていきましょう。

日本のフードダイバシティは遅れているという現状を変えたい

UMAMI UNITED JAPAN株式会社は、日本のフードダイバシティが遅れているという課題があると活動の中で気が付きました。
近年は、ベジタリアンやヴィーガン、食物アレルギー、ハラールなど、日本国内でも食のニーズは多様化しています。
多様化するニーズですが、実際に口にできる食材は限られているという現状があるのです。
選択肢は限られており、特別職というイメージは非常に強い状態が今なお続いています。
それに伴い、垣根が高いと感じてしまうケースは少なくありません。
そのような状況下でUMAMI UNITED JAPAN株式会社は、「ONE TABLE」で食べられる社会を作り出し、選択肢を広げていきたいと考えるようになりました。

酵素を活用したUMAMIパウダーを開発

UMAMI UNITED JAPAN株式会社では、酵素を活用したUMAMIパウダーを開発しました。
発酵技術の応用で作られた麹菌などの酵素を使い、様々な野菜から旨味を引き出すことに成功したのです。
UMAMI EGGやらくぷりんミックスにも使われているUMAMIパウダーには、きくらげが使われています。
近年、ソーラーシェアリングに向いている栽培作物のひとつとして、きくらげを生産する事業者が増えています。
それをきっかけとして、きくらげが取り入れられています。
きくらげは日射がなくても栽培ができるため、ソーラーパネルの下に影ができる場合でも栽培可能となっていることが大きな理由です。
きくらげが余って困っている事業者の声から、UMAMIパウダーの開発に使えないかと考え採用が決定しました。
そして、きくらげのタンパク質を酵素分解し、UMAMIパウダーを生み出すことができました。

日本ならではの食材を活用する

UMAMI EGGは、こんにゃく粉が主原料となっています。
加熱によって固まる特性やふくらみをキープする特性など卵が持つ機能を再現することは簡単ではありませんでした。
数ある食材の中でどうにか使えるものはないかと考えた時に、こんにゃくの加熱凝固性や保形性、保水性が活かせると気が付きました。
その結果、オムレツやスクランブルエッグなどの総菜からカップケーキなどの製菓利用まで、幅広いシーンで利用できる植物性卵の開発に成功したのです。

食物アレルギーはなぜ起こる?卵アレルギーでも卵料理を楽しめるのは大きな魅力!

食物アレルギーを抱えている人が植物性卵を使用するケースが多いと考えられます。
最後に、食物アレルギーが起こる理由などについてみていきましょう。

食物アレルギーが起こるのはなぜ?

食物アレルギーは、免疫の過剰反応によって引き起こされます。
卵アレルギーの人は卵のタンパク質に、牛乳アレルギーの人は牛乳のタンパク質に反応する抗体を持っているのです。
発症する食物が異なるのは、反応するたんぱく質の種類が異なることが要因です。
日本国内では、卵、乳、小麦のアレルギーが多く見られます。
中でも卵アレルギーは特に多く、厚生労働省の発表によると全体のおよそ4割を占めています。(参照:https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf
アレルギーの原因となる食べ物を加熱すれば問題ないと考える人もいるようですが、それは間違えた認識なので注意してください。
確かに卵アレルギーの人は、生や半熟だと食べられないけれど加熱したものは食べられるというケースもあります。
しかしそれは、加熱によってアレルゲンとなるたんぱく質が壊れたことが要因となっています。
また、加熱したからと言って絶対にアレルギー症状が出ないは言い切れません。
そのため、誤った認識は改める必要があります。

食物性卵は食事の楽しみを増やせる

食物アレルギーの人だけではなく、ヴィーガンなどで動物性の食材を摂取しない人などにとっても、食物性卵は魅力的な食材となります。
なぜなら、レシピの幅が広がり、食事の楽しみを増やせるからです。
最近では、植物性卵はカロリーが低いことも注目される要因となっています。
日本国内でも欧米のような食事が主流となり、肥満傾向の人が多くなりました。
そのよう中で、食生活から健康になるために意識を変える人も増えつつあるのです。
カロリーを抑えながら美味しい料理を作るために役立つ植物性卵のニーズはさらに高まっていくと予想されるでしょう。
食物アレルギーなどどうしても特定の食品を食べられない人はもちろんですが、健康のために食生活を見直したいと考えている人にとっても、アレルギーフリー植物性卵「UMAMI EGG」はメリットが大きい食材だと言えます。
食事は生きていくために必要な物なので、何らかの理由で卵を食べられない人がスクランブルエッグやオムライスなどを楽しむきっかけになる商品でもあるのです。
まだ業務用しか販売されていませんが、将来的には一般のニーズにも応えられるように商品化される可能性は大いにあるでしょう。

まとめ

UMAMI UNITED JAPAN株式会社は、動物性の食材ではなく植物性の食材を原料としたアレルギーフリー植物性卵「UMAMI EGG」を手掛けている会社です。
UMAMI EGGは、業務用のみの販売となっているので大衆向けになっているわけではありません。
しかし、子ども向けの試食会を行うなど一般向けに販売するための準備が順調に進んでいます。
卵アレルギーに悩んでいる人やヴィーガンで動物性の食材を摂取しない人などにとって、アレルギーフリー植物性卵「UMAMI EGG」の一般商品化は期待の星だと言えます。
植物性卵であれば、アレルギーなどを気にせずに食べたいものを食べられるようになっていきます。