企業の評判DBをご覧いただき、ありがとうございます!編集部のしまじろうです。今回の「企業の評判DB」は、建築会社大手の「ミサワホーム株式会社」をピックアップしてみました。
■企業の評判DBとは?
企業の中で働いている「人」を「企業人」と定義しています。社長や役員はもちろんのこと、役職がない方まで幅広く「企業人」にフォーカスして評判DBを作る企画です。
歴史・沿革
ミサワホーム株式会社は、国内大手のハウスメーカーです。本社は東京都中央区京橋に位置します。まずは、その歴史と沿革を振り返ってみることにしましょう。
1962年に建設業許可を取得し、1967年に旧ミサワホーム株式会社を設立しました。1972年に現在のミサワホーム株式会社を創設。その後は、順調に業績を伸ばして、数年で東証一部・大証一部に上場を果たしています。2003年には株式移転によってミサワホーム・ホールディングスとなり、新体制で会社がスタートしました。
2007年には、 ミサワホームホールディングスを存続させる形で旧ミサワホームが吸収合併され、その際にミサワホーム株式会社に商号を変更し、現在の体制に至っています。
事業内容
ミサワホームの主な事業内容は、建物や建材の製造・販売です。その他にも、各種工事の設計から請負、不動産売買や仲介もこなします。ミサワホームは、「建設業許可」「一級建築事務所許可」「宅地建物取引業免許」を取得しているため、不動産にかけて幅広いサービスを行うことが可能となっています。
年々活動の枠は広がりをみせており、既存の不動産事業だけでなく、高齢者向けの施設の経営や、輸出入などのグローバルな事業、研究・開発についても力を注いでいます。
こだわりをもった家造りが行われており、ハウスメーカーの国内大手の一つに数えられるまでに成長しました。木質パネル工法を得意とし、耐久性の高い構造をスピーディーに施工できます。蔵と呼ばれる大容量の収納空間をうまく取り入れられるのも、大きな強みでしょう。
職場環境
次に実際にミサワホームで働いている社員の口コミを調査しました。
ミサワホームは大手企業ということもあり、全体的にみて評価は高めとなっています。しかし所属する部門によって、全く仕事内容も異なりますし求められる内容も変わってきますので、評判には差がついているようです。
評判が高い傾向にある職種は「設計・開発」部門です。「設計・開発」部門の社員は、やりがいを持って仕事に取り組むことができている様子が伺えます。「事務関係」も同様に、良好な口コミが多数みられます。「事務関係」は特に女性が好んで選択する職種のようで、女性の方が活躍しやすい部門だといえるでしょう。
少しネガティブな評価が目立つのは「営業職」です。ミサワホームに限らず、どこも「営業職」は激務であるという声が多いです。お客様と一番向き合う職種なので、ストレスも多いのでしょう。不動産会社は、やはり商材が高価なのでクレームも受けやすく、契約までに苦戦しやすいようです。住居セールスは基本的に簡単な部類ではありません。
加えてミサワホームの住居は、市場ニーズのど真ん中というよりは、やや価格的には高めで高品質とされています。ですので、値段が高い分、売るのは大変でしょう。ただし、ミサワホームは商品力も認知力も極めて高いですから、「他社に比べて目にみえて不利」というわけではなさそうです。同じ営業職であっても、実績を上げてインセンティブを得ている場合と、そうではない場合で評価が分かれるのかも知れません。
総合的にみると、ミサワホームでは雇用の安定性や社員教育の面、福利厚生面などでは満足の声が高いです。やはり、働く上での堅実さは高いと考えられるでしょう。教育体制がしっかりしている点や、先輩社員や上司のフォローが手厚かったというような点を評価する口コミが多数みられます。
福利厚生面は、大手だけあって充実しているといってよさそうです。福利厚生に関する評判を見ても、ネガティブなものはあまりみあたりません。女性向けの休暇制度や残業の低減制度などの取り組みが進んでいるようです。有給休暇については支給はありますが、消化はなかなか進まないとの声があります。これは会社というよりも日本の傾向として考えたほうが良さそうです。
職場環境については良好な口コミが多数見られ、コンプライアンスが徹底されていたり、ロッカーの支給などを支持する意見があります。社員の働きやすさへの配慮が感じられる口コミが多いです。
給与面も、大手なだけあってやはり良好です。ミサワホームでは20代でも日本全国の会社員の平均給与以上を目指せますし、1000万円の大台を突破している社員の口コミも存在します。
特に給与が高いのは「営業職」です。基本給にインセンティブと賞与が付き、残業代もきちんと支給されるので高収入を期待することが可能です。ただし「営業職」の方はインセンティブが重要となるので、稼げる営業マンとそうでない営業マンの給与差は激しいです。実力主義で成長を考えたい方には、向いているかも知れません。
働き方改革という点では、国内でも機運が高まっていることもあり、ミサワホームでも取り組みが始まっているようです。
商品
ミサワホームの武器は、堅牢な構造を持ちながら施行がスムーズな「木質パネル構造を用いた家造り」が挙げられます。また20年以上連続してグッドデザイン賞を受賞してきた、高いデザイン力も魅力。
ミサワホームで実際に家を建てたという方では、この辺りに惹かれて選んだという方も少なくはないでしょう。特にデザインの方は秀逸で、時計などの持ち物にこだわりがある方でも、ミサワホームのデザインを気に入ったというレビューが見当たります。
実際に立てたあるオーナーさんは、「間取りの良さ」を高評価しています。ミサワホームの家造りは、基本的には「自由な空間」をコンセプトとしており、快適に使いやすくて色々なことが楽しめる点が魅力とされます。
ちょうど良いサイズの室内空間でも、収納スペースを工夫することで広々と使えるのが、ミサワホームの特徴です。居心地の良い室内空間を確保しながら、ウッドデッキを設けたり、ガーデニングスペースを確保するなど、工夫することが可能となっています。
中でも魅力的なのが、蔵と呼ばれる大容量の収納スペースの存在です。これは一階と二階の間に空間を設け、収納に活用できるように工夫したすぐれものです。建築準法上の居室には当たらないので、建ぺい率の節約にも繋がるなど、プロらしい配慮があります。この蔵を上手に家の設計に取り入れることで、収納容量は50%増も期待できますし、ちょっとした趣味部屋にしている場合もあるようです。
近年のエネルギー事情の変化に即し、ミサワホームは太陽光などの設備にも力を注いでおり、この点でも評判となっています。特に特徴的なのが一階平屋建ての建物の屋根に、太陽光パネルをドッキングさせたものがあり、デザイン性が優秀です。
太陽光パネルは基本的には、建物の屋根に載せるようにして設置しますが、人によってはこれが良くないと感じてしまう場合があります。しかしミサワホームのこのタイプでは、平屋の屋根一面が太陽光パネルとなっているので、見た目もスタイリッシュで違和感がありません。もちろん、広大な面積を太陽光パネルとすることで発電効率も高いものが期待できるでしょう。
太陽光パネルにとどまらず、数々の省エネ設備を導入できるのも、ミサワホームの魅力と考えられます。省エネ住宅は将来のエネルギーコストの削減に繋がりますし、今話題のZEH住宅を建てることも可能です。ZEHというのは、消費電力よりも発電力のほうが上回る住宅のことで、収益化が目指せるのが魅力。ミサワホームでもZEHへの取り組みがあります。
まとめ
ミサワホームの口コミをみてみると、全体的には高評価が多いように感じられます。すでに設立以来半世紀を超えて活動している会社で、規模も大きければ認知性も高く、それに見合った職場づくり・家造りが行われていると考えることができそうです。
家をはじめとして不動産を取り扱う会社は、人々の暮らしの基本を支えるという側面があります。人は家で育ち、家から社会に出ていくわけですから、高品質な住居を提供することは、ミサワホームにとって大切な使命ということができるでしょう。
ミサワホームは「木造パネル工法や蔵を使った、高品質な家造り」を進めてきましたが、そのような魅力ある住まいを提供し続けてきたことが、今日の評価につながっているといえそうです。同社は社員からも評価が高いです。コンプライアンスの徹底が企業理念に掲げられており、法律に基づいた信頼性の高い運営がなされています。
不動産関係は価格帯的にも高価ですから、一度購入してしまうと、なかなか後戻りは難しいものです。家を選ぶことは一生モノの選択にもなりますが、そのような大切な場面で、しっかりと法律を遵守してクリーンな営業をしている会社だからこそ、安心性も高いのではないでしょうか。
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