聖心美容クリニックの経営基盤——PRPを軸にした学術・臨床の両輪

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美容医療業界において、クリニックの「強さ」はどこから生まれるのか。施術の種類や価格だけでは測れない、真の競争力の源泉がある。

聖心美容クリニックが長年にわたって業界内で確固たる地位を築いてきた背景には、臨床と学術を両輪で回し続けてきた経営基盤がある

プレミアムPRP皮膚再生療法を軸に、データに基づく改善とエビデンスの構築を愚直に続けてきた同院の歩みを紐解いていく。

 

聖心美容クリニックの経営理念と基盤

聖心美容クリニック(医療法人社団美翔会)は、「とことん真面目に、美容医療。」というスローガンのもと、誠実な診療姿勢を経営の根幹に据えてきたクリニックだ。

理事長を務める鎌倉達郎先生は日本美容外科学会(JSAS)の理事長も兼任しており、一院の経営者にとどまらない視点で美容医療全体の発展を牽引している。

2026年には、このスローガンの上位概念として「人生までも、美しく。」という新たなブランドメッセージを掲げた。

美しさを単なる見た目の変化としてではなく、自信・生き方・人生そのものを豊かにする力として捉え、施術の瞬間だけでなくその先の人生まで寄り添うことを患者への新たな約束として打ち出している。

この理念を支える具体的な経営体制として、以下の3点が挙げられる。

  • 売上ノルマなし:医師が数字に縛られることなく、患者にとって真に必要な治療を提案できる環境を整備
  • ワンドクター制:カウンセリングから施術・アフターフォローまでを一人の医師が一貫して担当し、患者との信頼関係を深める
  • 専門医資格保有者90%以上:資格取得・維持を積極的に支援し、医療の質を高い水準で維持

こうした体制が、10年以上通い続けるリピーターを2,000名以上生み出す土台となっている。

プレミアムPRP皮膚再生療法が生まれた背景

聖心美容クリニックの中核を担う治療のひとつが「プレミアムPRP皮膚再生療法」だ。

PRP(Platelet-Rich Plasma=多血小板血漿)は、患者自身の血液から血小板を高濃度に凝縮したもので、組織の再生を促す成長因子を豊富に含んでいる

ヒアルロン酸注入のように外部から物質を補充する「埋める」アプローチとは異なり、患者自身の細胞の力を引き出して「再生させる」という発想が特徴だ。

聖心美容クリニックのプレミアムPRP皮膚再生療法では、さらにFGF(線維芽細胞増殖因子)をPRPに添加する。

FGFはコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の産生を促す成長因子であり、PRPとの組み合わせによってより高い再生効果が期待できると考えられている。

この治療との出会いは2007年のことだ。

宮崎医科大学卒業後、九州大学医学部附属病院で外科医として研鑽を積んできた鎌倉統括院長にとって、「組織を自らの力で再生させる」というコンセプトは、外科の基本的な考え方とも自然に結びついた。

可能性を確認した翌2008年、聖心美容クリニックはプレミアムPRP皮膚再生療法を本格的にスタートさせた

鼻唇溝・目の下・額・手の甲など様々な部位への応用が進み、効果の持続性についても少なくとも3年以上にわたって維持されることが確認されている。

 

データで見る治療改善の歩み

優れた治療であっても、医療である以上リスクと向き合うことは避けられない。プレミアムPRP皮膚再生療法においても、治療後に膨らみや硬さが気になる、いわゆる「しこり」のような感覚をご報告いただいたケースが治療開始当初は約3〜4%みられた。

聖心美容クリニックはこの数値を真摯に受け止め、院内のドクターたちとのディスカッションを重ねながら継続的な改良に取り組んだ。

注入量・注入技術・症例選択といった複数の要因を丁寧に検討した結果、以下のような改善を達成している。

時期 膨らみや「しこり」のような感覚をご報告いただいたケースの割合
治療開始当初 約3〜4%
約4年間の改良後 1%未満
さらなる改良後 0.5%未満

 

問題を隠すのではなく数値として可視化し、データに基づいて改善し続けること。

この姿勢はまさに「とことん真面目に、美容医療。」という言葉の経営的実践といえる。

臨床現場でのPDCAサイクルを愚直に回し続けることで、治療の安全性と信頼性を着実に高めてきた

学術活動が裏付ける聖心美容クリニックの実力

臨床で積み上げたデータを学術的に昇華させ、世界へ発信する——これが聖心美容クリニックの経営戦略のもう一つの柱だ。

2013年からプレミアムPRP皮膚再生療法に関する論文の作成に着手し、2015年1月に形成外科・美容外科分野で世界的権威を持つ医学誌「PRS(Plastic and Reconstructive Surgery)」へ投稿を開始した

3回の投稿を経て2015年4月にアクセプトを獲得し、翌2016年にはPRS誌の「ベストペーパーアワード」を受賞した

美容外科領域において日本人医師がこの賞を受賞したのは初めてのことであり、聖心美容クリニック PRPへの取り組みが国際的に高く評価されたことを示す成果となった。

学術面での活動はそれにとどまらない。鎌倉統括院長は2017年より横浜市立大学の臨床教授に就任し、次世代の医師育成にも貢献している

また日本美容外科学会(JSAS)の理事長として厚生労働省の「美容医療の適切な実施に関する検討会」にも参画し、業界全体の標準化・信頼性向上に向けた取り組みを続けている。

エビデンス構築への継続的な取り組み

2020年、厚生労働科学特別研究事業「美容医療における合併症の実態調査と診療指針の作成」において、FGF添加PRP療法は美容医療診療指針で「行うことを弱く推奨しない」と評価された

聖心美容クリニックはこの評価の背景を冷静に分析している。

問題は治療の有効性ではなく、国際的に認められたレベルの臨床研究データが現時点では十分でないこと——つまりエビデンスの蓄積量にあると捉えているのだ。

だからこそ同院では英文論文の執筆を継続的に行い、科学的根拠を積み上げることに力を注いでいる。

臨床で得た豊富な経験を研究に昇華させ、世界標準のエビデンスを積み重ねていくこのサイクルが、聖心美容クリニック PRPの可能性をさらに広げていく。

まとめ

聖心美容クリニックの強みは、臨床・学術・経営の三位一体にある。

プレミアムPRP皮膚再生療法を軸に、データに基づく治療改善と世界水準のエビデンス構築を同時に推進する姿勢は、「とことん真面目に、美容医療。」というスローガンをそのまま体現している。

そして「人生までも、美しく。」という新たな約束のもと、患者の人生に長く寄り添う医療を追求し続ける聖心美容クリニックの経営基盤は、今後もさらに強固なものとなっていくはずだ。