株式会社海帆は、2003年5月に創立した飲食店の企画開発と運営を手掛ける会社です。
様々な形態の飲食店を打ち出してきた海帆ですが、2022年8月から元々代表取締役社長に就任していた國松晃氏が取締役会長兼飲食事業担当に就任し、代わりに吉川元宏氏が代表取締役社長に就任しました。
この異動は新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ業績改善を図るために実施されたものです。
しかし、この異動がきっかけで海帆や吉川元宏氏に関する様々な噂が出始めています。
そこで今回は、ネット上の口コミや評判が事実なのか検証してみました。
海帆や吉川元宏氏に関する正しい情報を知りたい方、海帆に興味を持っている方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
まずは会社概要と吉川元宏氏について改めて解説!

前回の記事でもご紹介しましたが、改めて海帆の会社概要と吉川元宏氏について簡単にご紹介していきます。
【株式会社海帆の会社概要】
株式会社海帆は、「幸せな食文化の創造」を企業理念に掲げ、地域の活性化と新たな食文化の醸成を目指している会社です。
名古屋市中村区に本社を構え、主に居酒屋を中心に飲食店の企画開発や運営を手掛けています。
2022年3月末日現在で資本金は1,405百万円、従業員は61名です。
2003年に「昭和食堂」をオープンしてから、海帆では様々な飲食店の開発・運営を手掛けてきました。
ノスタルジックな雰囲気を楽しめる「昭和食堂」に加え、親しみやすい雰囲気が魅力の「えびすや」、和の空間で新鮮な魚介類や全国から取り寄せた美味しいものを味わえる「うるる」、バリ島の南国風リゾートのリラックス空間を演出する「BABY FACE PLANET’S」などがあります。
また、近年はフランチャイジーとしてパリモチ食感が魅力的な鶏皮串・伝串などが揃う「新時代」の運営も行っています。
【吉川元宏氏とは?】
吉川元宏氏は、1977年6月17日生まれでこれまでに様々な企業の代表取締役を務めてきた人物です。
例えば、株式会社ペガソス・エレクトラや株式会社コスモアールエス、株式会社ペガサスが挙げられます。
また、五洋インテックス株式会社では代表取締役社長にも就任していました。
2022年3月から海帆の社外取締役に就任しましたが、2022年7月に代表取締役副社長へ異動し、翌月に代表取締役社長へと就任しています。
約1ヶ月で代表取締役社長に就任した背景には、元代表取締役社長の國松氏から「飲食の業務執行に注力したい」という申し出があります。
この申し出から國松氏は取締役会長兼飲食事業担当へと異動し、代わりに副社長だった吉川氏が代表取締役社長を務めることになったのです。
海帆に対する口コミ・評判を検証!

現在も飲食店の運営を続けている海帆ですが、ネット上の口コミや評判に関する記事を見てみると、ネガティブな噂も散見されました。
果たしてネガティブな噂は事実なのでしょうか?
海帆に対する口コミ・評判について事実かどうかを検証していきます。
海帆は厳しい資金繰りが続いており、自転車操業に陥っているという噂が立っていました。
実際に海帆の業績を確認してみると、2020年3月期と2021年3月期を比較すると大きく売上高が減少していました。
しかし、これは海帆だけでなくどの外食産業でも発生したことです。
外食産業は2020年から新型コロナウイルスの感染拡大と営業時間短縮の影響で、売上高の低迷が続きました。
特に海帆は飲食の中でも居酒屋をメインに運営を手掛けていたことから、営業時間短縮の影響を大きく受けてしまっています。
その結果、上場廃止寸前まで追い込まれてしまったのは事実です。
しかし、上場廃止寸前のところで現在代表取締役社長を務める吉川元宏氏による払い込みにより、債務超過からは脱してきており良化の一途をたどっているのです。
事実、2021年3月期と2022年3月期の経常利益・営業利益を比較してみると、経常利益は約443百万円、営業利益は約230百万円も増加しています。
新型コロナウイルスの影響も少しずつ緩和してきたことで、2023年3月期はさらなる経常利益・営業利益の向上が見込めるでしょう。
吉川元宏氏に対する口コミ・評判を検証!

代表取締役社長を務める吉川元宏氏に関する口コミ・評判も、併せて検証していきます。
吉川元宏氏には、反社会的行為の噂が立っていました。
具体的には経歴詐称の疑いや反社とのつながりがあるのではないかとの内容です。
経歴詐称の疑いは、海帆の代表取締役の異動に関するお知らせで吉川氏の経歴を紹介した際に「コスモ石油株式会社 入社」としていましたが、その後「株式会社富士オイル 入社」に訂正されたことから疑いの目が持たれるようになりました。
実際に訂正されたことは事実ですが、この内容だけで故意的に経歴詐称をしていたと判断するのは難しいところです。
また、吉川氏は海帆の経営だけでなく、他の企業の代表取締役も兼任されています。
こうした背景からしっかりとチェックできる状況にはなかったことで、今回のような経歴の間違いが発生した可能性も考えられるでしょう。
また、反社とのつながりを噂する記事もありましたが、吉川氏が代表を務める海帆は現在東証グロースに上場する企業です。
JPX(日本取引所グループ)では、反社会的勢力排除に向けて上場制度の整備を実施しており、企業が反社会的勢力とつながっていないか細かくチェックしています。
JPXのチェックをかいくぐることは極めて困難であることから、反社とのつながりはないと言えるでしょう。
ネットの情報は鵜呑みにし過ぎないことが大切

海帆や吉川元宏氏に関する口コミ・評判をご紹介してきましたが、中には根拠のない噂が記事として紹介されていました。
現在はマスメディアだけに留まらず、ネット上には様々な情報が発信されています。
海帆や吉川氏に対する情報にも、不確かなものや誤った情報が混じっていて拡散されていました。
ネット上には、こうした不確かな情報や間違っている情報も存在することを理解することが大切です。
ネットの情報を見る時は、必ず根拠が存在するのか確認しておきましょう。
例えば、官公庁による情報や企業のIR情報は根拠があると言えますが、特にそういった根拠が示されないまま悪い噂ばかり並べられている場合もあります。
裏付けるためのデータが乏しかったり、論理性に欠けていて主観性が強かったりする記事は信頼性が低いため注意が必要です。
また、発信された記事の日付にも注目してみましょう。
発信日がわからない記事は、基本的に信頼性が低いと言えます。
さらに発信日が現在よりもかなり昔の情報だとすると、事実だったとしても現在は状況が変わっている可能性が高いです。
発信日などにも気を付けつつ、正しい情報を見極められるようにしていきましょう。
まとめ

今回は、株式会社海帆や代表取締役社長・吉川元宏氏に関する口コミ・評判についてご紹介してきました。
一部ネガティブな噂も見られましたが、昔の情報で現在は改善されていたりそもそも事実とは異なる情報が見られたりしました。
吉川元宏氏はこれまで様々な不振企業を再生してきたプロであり、海帆の再建にも尽力しています。
その結果、現在は少しずつ良い方向へ向かってきていることが業績からもわかるでしょう。
根拠がない情報や発信された日付がかなり昔の情報などに振り回されず、企業のIR情報や客観的で冷静な視点から正しい情報を見極めることが大切です。
根も葉もない噂ばかりに振り回されず、今後も吉川氏の経営手腕や海帆の業績などを見守っていきましょう。
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