テレビ東京で放送されている経済に特化したニュース番組である「WBS」は、1988年から放送開始した歴史ある番組です。
そんなWBSで、ジャスミーという会社が登場したことはご存知でしょうか?
ジャスミーは、「分かりやすいIoTを社会に」というコンセプトを掲げてIoTに向けたプラットフォームやソリューションサービスの提供をしている会社です。
IoT市場でNo.1となることを目標に掲げて設立されたプロジェクトなのですが、このプロジェクトに賛同して提携を結んでいる企業は有名な大手企業が名を連ねており、その注目度は大きいことが考えられます。
では、実際にジャスミーとはどのような会社であるのか、見ていきましょう。
Contents
ジャスミーとは?
ジャスミーとは、前述した通り、分かりやすいIoTを社会にもたらすために設立されたビッグプロジェクトです。
ジャスミー株式会社は、2016年4月5日に代表取締役安藤国威氏が77歳にして設立した会社です。
事業内容には、「IoT向けのプラットフォーム及びソリューションの提供」とあります。
ジャスミーは、IoT化を目指す企業に対してIoTを導入するための支援や製品企画などを行ったり、IoTデバイスを実際に提供したり、IoTサービスを実現するための開発環境を提供するなどの事業を行っています。
これは、日本だけには留まらず、世界にもIoTプラットフォームを提供しようと展開していることから、世界でも活躍が期待されている会社といっていいでしょう。
ジャスミーが提供している、IoTプラットフォームとはなにか

ジャスミーが提供しているIoTプラットフォームとは何か、しっかりと理解しているという方は多くありません。
ここからはジャスミーを知るために、IoTプラットフォームについて解説していきます。
IoTプラットフォームとは
IoTプラットフォームとは、IoT製品などからの情報・センサーデータなど膨大なデータを「集め」「整え」「加工し」「つなぎ」「活用する」ことができる仕組みのことです。
プラットフォーム自体の意味としては、土台や足場といった意味となるので、ベースや基盤といったように考えると分かりやすいでしょう。
ベースや基盤であることから、置かれた環境によってプラットフォームは常に変化しているので、一概にIoTプラットフォームとは何かを定義することは難しいのです。
ある会社ではクラウド環境を示していたり、ある会社ではソフトウェアを、またある会社ではシステム全体を示していることもあります。
ジャスミーは、IoTプラットフォームを独自の発想と最新のブロックチェーン技術を用いることで、IoTから得られる情報を効果的に管理できるものにしているのです。
つまり、IoTの中で、必要な処理などをあらかじめ準備しておき、簡単に利用できるように構築したシステムを提供していることになります。
IoTプラットフォームの種類は数知れず、多様性に優れた存在となっている

現在では、IoTプラットフォームの種類はそのプラットフォームごとにあると考えられているので、数え切れないほどの数があるとされています。
また、プラットフォーム自体「土台」であることから、プラットフォームにプラットフォームを重ねて用いることもあるのです。
工場にもIoTプラットフォームは存在しており、様々なメーカーで作られた機械が工場内にはたくさんあります。 それぞれ独自のIoTプラットフォームを作り上げているものもあるため、一元的な管理が難しくなっているのです。
そこで、それらの情報を一括して管理できるようなIoTプラットフォームが出てきます。
このように、土台となるプラットフォームの上にさらにプラットフォームを重ねることで、より利便性を高くすることができるものが、IoTプラットフォームであると言えるでしょう。
ジャスミーのIoTプラットフォームにも使われている、ブロックチェーン技術とはなにか
近年、「ブロックチェーン」という言葉を耳にすることが増えたのではないでしょうか?
ジャスミーが提供しているIoTプラットフォームにも、このブロックチェーン技術が用いられているのです。
では、ブロックチェーン技術とは一体どのようなものなのか、ここから見ていきましょう。
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは、「ブロック」というデータの単位として保存し、時系列に沿ってブロックがつながっていくように保管するデータベースのことを指しています。
分散型台帳技術とも言われているので、取引に関する台帳をイメージすると分かりやすいでしょう。
取引に関する台帳には、これまで行った取引の記録が記されていますが、これまで行った全ての取引が記録されている台帳となっているのです。
通常であれば、銀行の台帳であれば所持している銀行と預金者しか台帳を使用することはできませんが、ブロックチェーンはネット環境が整っていれば誰でもどこでも用いることができます。
誰でもどこからでも記録することはできますが、データを改竄することはできません。
そのため、不正を防ぐ役割も担っていると言えるでしょう。
ジャスミーの凄さとは

ジャスミーでは、IoT化を有効的に活用するために、最新のブロックチェーン技術を用いてIoTプラットフォームを構築し提供しています。
ブロックチェーン技術により中央集権型のデータ管理ではなく、「データの民主化」という非中央集権型で管理が進められますが、同時にデータの安全性にも留意する必要があるのです。
今後もIoT化が進んでいく時代において、ブロックチェーン技術は欠かせない存在となるでしょう。
ここからは、そんなブロックチェーン技術を用いたジャスミーの凄さを解説していきましょう。
ジャスミーは、IoTの課題を克服できるブロックチェーン技術を用いている
ジャスミーでは、IoTとブロックチェーン技術を融合させたIoTプラットフォームの提供を行っています。
元々IoTの課題とされていたのは、中央集権型のデータ管理による処理速度の低下と、システムダウンのリスクやデータの改ざん、さらにはセキュリティの信頼性などとされていました。
しかし、このIoTの課題を克服するためにブロックチェーン技術が有効なのです。
ブロックチェーン技術は、分散型のデータ管理を行っていることからダウンタイムをなくすことができるだけでなく、ブロックチェーンの持つデータ改竄リスクの低減、セキュリティ性の向上を期待できます。
ジャスミーは、IoTを「より安全に」「より導入しやすく」するためのIoTプラットフォームを提供していると言えるのです。
最先端のIoTプラットフォームを導入できる
企業には、IoT技術を持っていない企業もあります。
ジャスミーでは、そんな技術を持っていない企業でも、IoTを導入しやすくするためにIoT化戦略のマネジメント支援を行っています。
そのために、ジャスミーは2つのサービスを用意しているのです。
SKC(Secure Knowledge Communicator)とSG(Smart Guardian)という2つのコアサービスです。
SKCは個人データを安全に管理できるコアサービスで、SGはIoT機器を簡単に使用することができるコアサービスとなっています。
この2つを用いることで、最先端のブロックチェーン技術を用いたプラットフォームを手軽に導入することができ、IoT機器をより身近に使用することができるような仕組みを作り上げています。
ジャスミーの直近の活動
ここからは、ジャスミーの最新の活動を記載していきます。
2020/10スマートコントラクト推進議員連盟設立総会でジャスミー社長が講演
2020年10月20日に衆議院議会会館で行われたスマートコントラクト推進議員連盟設立総会。
そこでジャスミー代表取締役社長がキーノートスピーチを行いました。講演では、今後のデジタル化推進にスマートコントラクトが非常に重要な役割を果たすことや、ブロックチェーンや分散技術がその導入に適していることを強調しておりました。
また、IoTを中心としたエッジコンピューティングと分散化の波は日本産業の活性化やニューノーマルへの変革においても大いに貢献できると主張しました。
2020/10トークン配布の実施予定を発表
ジャスミーによるオリジナル・スマートフォンアプリの計画とあわせて、ジャスミープラットフォームで利用できるブロックチェーン技術を活用したトークン(ジャスミー・コイン)の配布も実施する予定を公式HPに掲載しています。
2020/6 ヴィッツとの提携
株式会社ヴィッツとMaaS事業において提携
株式会社ヴィッツは“地域密着型 Town MaaS “ というで暮らしに役立つ新しいサービスの提供をめざしている企業です。
そしてそのサービスの提供のために必要となる、利用者の活動データなどビックデータの収集分析にジャスミーのブロックチェーン技術を活用する計画となっているようです。
新しいMsaSのサービス提供のために社会実装や実証実験のみならずR&Dについても協力していきたいとしています。
2020/4 ホワイトペーパー発表
ジャスミー公式ホームページでホワイトペーパーが発表され、最新の公式情報が確認できます。
「ジャスミーコイン」についても言及されています。
他社と共同でコンタクトセンターアプリケーションを開発中
顧客の問い合わせ対応といえばコールセンターが主流ですが、現在はメールやチャット、SNSなど様々なチャンネルが存在します。
全てのチャンネルを対応するコンタクトセンターは、現在様々な課題を抱えているのです。
・コミュニケーションの品質
・問い合わせに費やされる時間や負担
・顧客との会話から生まれるコールログや対応履歴の利活用
・蓄積される情報を管理運用
上記の課題解決に向けて、トランスコスモスなどと共同でコンタクトセンターアプリケーションの開発準備を発表しています。
コンタクトセンター分野では日本で初めてブロックチェーン技術を用いることが決まっており、分散処理で安全に情報を保持できます。
個人情報やコールログなどは事業側ではなく、顧客個人が管理する形となるため、再コンタクトの際に毎度履歴のチェックや再説明といった手間をなくすことが可能です。
事業側は顧客に許可を得て、必要な時に情報を閲覧して返す仕組みとなります。
また、許可があればデータを匿名化して活用できます。
トランスコスモスはアプリケーションを通じて、安全で円滑なコミュニケーションが取れるコンタクトセンターの構築を目指しています。 自社・各社のノウハウやブロックチェーンを取り入れ、実用化に向けて動き始めています。
開発者に学びと競いを提供するジャスミーのイベント
IoT技術は常に進歩をしており、さらなる技術改革が求められるでしょう。
ジャスミーはIoTサービス分野でイノベーションを目指す開発者を育成する目的で、アイデアコンテストの「Jasmy IDEA Award」を2019年10月に開く予定です。
開発者やプランナーなどを対象にJasmyIoTプラットフォームを利用して事業アイデアを出して競うコンテストです。
2019年の7月と8月にアイデアソンを開催し、そして10月のJasmy IDEA Awardへと続きます。
事業アイデアはジャスミーとの業務提携で実現する可能性があり、事業化支援も検討されています。
学びながら、成果を出したい志の強い開発者やプランナー、経営者にとっては魅力満載のイベントではないでしょうか?
Jasmy IDEA Awardのアイディアの紹介動画がYou Tubeに投稿されていますので気になる方はこちらを御覧ください。
ジャスミーのまとめ
ジャスミーは、「分かりやすいIoTを社会にもたらす」ために設立された会社です。
今後もIoT化が進むことが考えられる時代の中で、より使用しやすいIoTプラットフォームを提供している会社であることが分かります。
そのために、様々な事業を行い幅広い分野にブロックチェーン技術を用いたIoTプラットフォームを用いることで、安全性の高いデータの管理を実現しているのです。
WBSでも紹介されていたように、ジャスミーは現在注目度の高い会社であることが考えられます。
しかし、IoT分野は第4次産業革命とも言われていることから、世界でもIoT技術に関する情報や技術の流出は会社にとって大きな打撃を与えかねません。
テレビ番組で紹介されたこともあり、今後さらに注目を集めていくことが考えられるジャスミーのIoTプラットフォームはこれからの時代において必要不可欠な存在となるでしょう。
今後もジャスミーに注目しておくと良いでしょう。